笹を使った神事


笹は神聖な植物

笹の葉

笹は神聖な植物

七夕の笹飾りが歴史に登場したのは鎌倉時代頃でした。織姫と彦星への供物を捧げるときの目印に、神聖な植物として大切にされてきた笹竹を立てたのがはじまりだと考えられています。

 

笹は日本で七夕の文化がはじまる以前から神聖なものとして扱われてきました。

 

竹の子から竹に成長するまでの期間の速さに強い生命力を、殺菌力をもつ笹の葉に魔除けの力が込められていると信じられていたからです。

 

人々は身を清めたり、魔を祓う儀式や神への祈りの儀式に笹を用いて、その力にあやかろうとしました。




笹にまつわる神事いろいろ

【十日えびす】

えびす様

福の神・恵比寿さまをまつる神社では、年のはじめに商売繁盛を願う祭り「十日えびす」が開かれます。境内には「商売繁盛笹もってこい」のかけ声が響き、熊手などを売る吉兆店が並びます。

 

神社からは恵比寿さまの福をおすそ分けしていただく「福笹」が特別に授与されます。

 

特に「開門神事福男選び」で知られる兵庫県の「西宮戎神社」、活気あふれる大阪なんばの「今宮戎神社」、舞妓さんから福笹を授与してもらえる「京都ゑびす神社」は“日本三大ゑびす”と称され、毎年多くの参拝客でにぎわっています。

 

【湯立て神事】

笹竹をめぐらせた清らかな場所でご神水をわかし、その湯を笹で振りかけて邪気を祓い、無病息災や五穀豊穣を願う神事です。

 

神楽を舞いながら笹を振るところもあり、こちらは湯立て神楽、湯神楽と呼ばれています。

 

有名なところでは映画「千と千尋の神隠し」のモデルになった長野県の「遠山郷霜月祭り」(この祭りでは素手で湯をはね飛ばします)、京都府の「岩清水八幡宮」、「城南宮」などがあります。
この他にも全国各地の大きな神社で、おもに1月に行なわれます。

 

 

【笹振り神楽】

宮崎県の高千穂神社では、荒ぶる神「鬼八(きはち)」を鎮めるための祭「猪掛祭(ししかけまつり)」が1月に行われます。

 

その中で奉納されるのが独特の「笹振り神楽」です。
ご神体に向かって笹の束を持ち、手を振るだけのシンプルな舞ですが、これが神楽舞の起源ではないかとも言われています。

 

 

【儺追(なおい)神事】

愛知県の尾張大國霊神社(国府宮)で旧正月13日に行われる祭りの神事で、通称「裸祭り」。

 

儺追笹を奉納した数千人の裸男が「神男」に触れて厄を落とそうと猛烈な肉弾戦が繰り広げられる奇祭です。